「DSは探りが遅い・・・」 という御意見に対して
  以前から廻りに廻って耳にするのですが「DSは探りが遅いからな〜」「ちまちまとした釣り方」等々(苦笑)

 これを釣り人から言われたり聞いたりするのは好き好きで良しとしても、このリグを取り扱う店員さんがそう説明したとなると〜 「おいおい〜 ちょっと待ってよ〜!」と言いたくなるのですね〜 (笑) そんな説明を店員さんから受けたとユーザーさんから耳にするものですから。

 「それは違う!」と完全否定はしませんが、私からみると、そのリグの持つ意味合いを誤解していると思うのですねっ。

 例えば、「ポルシェは早い、4WDとは比較にならない!」、確かにそうです。
が、それは舗装道路、高速道路での話。

 でこぼこ道、ぬかるみ、海岸の砂地の道ならどうでしょうか?あるいは渋滞の道路ならば、ポルシェだって自転車にさえ負けてしまう。(笑)

 で、それをヒラメ釣りにあてはめますと〜 これまでもくどいように言っていますが、確かに高活性時にはヒラメも数メート以上浮上して、疑似餌を追っかけまわして食いに来る事もあります。

 そんな時には、パンパンと広範囲をキャストする!これが例えのポルシェのスタイルで、早い攻めが効率的となる事も否定しません。

 が、一旦その地合いが過ぎますと水底にへばりつく & 砂に潜る & 擬態して、自分から捕食に走るのではなく、小魚が自分に近づいてくるのを待っての捕食という「待ちの食いスタイル」になるのも、まぎれも無い事実です。

 要はパンパンとキャスト数 & 横移動を繰り返しても、釣果に結びつきにくい = じっくりとゆっくり確実に進む4WDスタイルも、ヒラメ釣りにおいても必要な時が必ず有るということです。

 で、ですよっ、一日のうちで高活性時間帯と低活性時間帯と、どちらが長いでしょうか?あるいは、青物、回遊魚などはナブラ&ボイルという現象で、高活性である事が目視も出来ますが、ヒラメ&マゴチの高活性は、どのように判断します?

 周りが釣れ始めたから? マズ目時間だから? 潮? にしても、ナブラやボイルで誰もがはっきりと認識できる青物、回遊魚の高活性とは違い、水底にいるヒラマゴにおいては「多分・・・ 高活性だろう・・・」ということではないでしょうか?

 ヒラメ釣りにおいて、釣果確率を上げるには、どっちだこっちだではなく、海の状況のケース・バイ・ケースで、早い、じっくりのどちらも必要!というのは私の独断的意見という事では無く、釣り雑誌等のノウハウでも紹介されている「定説」と言っても良いと思います。

 ポルシェでは行けない、その速さ&パワーが、意味を持たない場合が必ず有ると言う事なのです。

 ポルシェが好き!4WDが好き!どちらもその人それぞれの趣味趣向で、それはそれで良いのですが、私が聞きたいとするならば「本来の目的は何ですか?」ということ。

 ポルシェに乗る事、4WDに乗る事は目的(釣果)では無く、手段では?ということ。

 「わたしゃ、どんな道であってもポルシェで行きたいんだ!」、こだわりを持つ事、それも良いと思いますよ、趣味なんですから。(笑)

 でも、ともかく目的地にたどり着きたい!(釣りならば、釣果確率を上げたい!)その目的地までどのような道となっているかは解らない(海の状況は、毎日数時間で変化する)というのならば、あまりに手段に拘るのは得策ではないと思うのですが、いかがでしょうか?

 ま、こんなことを書きますと(な〜んだ、結局DSは遅い釣りなんじゃないか・・・)と言う方もおられるでしょう (爆)

 が、もしDSが遅いとするならば、その遅さを解消するために「MJキャロ」を登場させた!という訳です。

 DSCマルチ・ジョイントで、つなぎ方をちょいと変えるだけで「じっくり探る事」も「早く探る事も」あるいは、「表層も、中層も、水底も探れる」

これでどうだ!! ということです。(笑)

 ヒラマゴ釣りのリグ&釣法としては、「ジグヘッドによる、リフト&フォール」は、定番中の定番で、言うまでも無い釣果実績の高いものです。

 もしも、このジグヘッドによる探り方が、早いほうの探り方だと思っておられるならば、私は言いたいですね〜

「MJキャロのほうが、探りスピードは早い!しかも確実な魚を飛び越えないレンジを移動させられる。(=同時間でより広範囲を探れる!水深のある場所・横風が有る時は、水底までの沈下速度が1/3以下!)」と。

 スバルのレガシーのようなリグが、目標でしょうか? 高速道路でも、でこぼこ道でも、雪道でも砂地でも、かな〜りOK!みたいな。(笑)

 ま、そんなことで、DSは遅いのでは無く、早い探りでは釣れにく時合いや、水深のある場所、悪条件下(風、濁り、凪等)を釣るためのリグ。

 そして、水深の浅い釣り場や、波も良く水質良好で、小魚も目視できるマズ目時で、あまりにじっくり過ぎては効率が悪いと判断される時には、DSからちょいと簡単に「MJキャロ」へと変更し、レンジを維持しながらより速い探りをする! と、御理解頂ければと思います。

  早い探りも、じっくりきっちりな探り方も、あるいは水深の極浅い遠浅サーフであっても、急深ドン深サーフや、港入り口等の深場も、ヒラメ・マゴチのタナを外さず一つのリグで探れますよ〜  と、いうことなのです。