ヒラメは日本全国に分布し、ほぼ1年中釣りのターゲットとでき、意外にも知られていないのがオカッパリ(岸から)で気軽にトライでき、疑似餌(この釣りの場合ワーム=コンニャク状の魚を模した疑似餌)で狙って釣れる魚であるということ。
  
 まずこの釣法を説明する前に、この釣法・仕掛けの出来上がったいきさつを少々。
 オカッパリ(突堤、港、浜から)のヒラメ釣りにハマッタきっかけは随分昔にさかのぼりまして、海釣り初心者レベルの私に、たまたまやってみた仕掛けでヒラメが連続ヒットしたことが始まりです。
 勿論、私自身がそんな海釣り歴レベルでありながら釣れた訳ですから、(これは、、、誰でも釣れる!)と確信したわけです。その後、病気のようにヒラメ釣りに没頭し、仕掛けがもっと使いやすく、もっと手軽にならないかと試行錯誤してきたのです。

 ヒラメ釣りを始める前から、偶然にも当時の私の職業が生鮮食料関連でして、そして事務机の近くにヒラメの水槽。ヒラメが釣れるまでは単に商品のひとつとしての魚にすぎなかったのですが、釣れた事をきっかけに悶々と。
 1商品から釣りの対象魚として、その生態に興味津々。(笑)

 多分、誰でもやってみたくなると思います、ヒラメの生態を知ろうと、水槽に釣り糸を付けたワームを・・・ポチャリ(笑)



なにせ、横向きの口を持つヒラメが
 横に口を広げてワームを咥えるのか?
     体を縦にして、縦に口を広げて咥えるのか?
 それさえ不思議で、しかもそれによっては使用する釣り針も考えなくては・・・ということでしたが、それ以上に興味深いことを見つけました。

皆さんは、思いっきり空腹のヒラメ(餌止めをしているため)がワームを見つけ時に、どのような行動を取ると思いますか?

  1. ワームを見みつけたとたんに、猛アタック! 
  2. ワームを追い掛け回しながら、動きが遅くなってから咥える。
  3. 自分の近くまでワームが近づくまで、じぃ〜っと待って、そして〜ガボッ!
  4. ワームへ自分から近づいて、餌か偽物かを慎重に確認してから咥える。 

 実はどれも正解とは言えず、水槽にワームを入れただけでは反応は薄く、アクション(動き)を加えると、ヒラメは目をキョロキョロさせながら目標を確認します。そしてその後、コブラのようにかま首を持ち上げだします。それと同時に背ビレ、胸ヒレを微妙に動かし始めぇ〜そして疑似餌にアタック!!丁度サンダーバード2号のように?(ちょっと古いなァ〜)ハクション大魔王のじゅうたんのように?(同じかァ ・・・)(笑)



 
れで、ここで注目なのはその捕食形態より、その捕食までの時間なんですねっ。
 ヒラメは元々夜行性でして、昼間は砂に潜り目だけを出して、獲物が近づき(これは喰える!)と思ったら、上述のようにじわりじわりと背中の砂を払い、コブラのようにかま首を持ち上げ、そして目標めがけて猛ダッシュ!!

 その目標発見から、臨戦体制を整えてワームを咥えるまでの時間が結構長いのです。平均約3〜4秒位と、結構秒数が掛かる場合が多いのです。これは日中の低活性の時間帯の場合です。 
 そしてそのワームを、ただ単に引っ張って横に泳がせるという動かし方だけでは反応しない場合もかなりあるのです。上下に動かして「いかにもあえいでいる、あるいは傷ついた小魚のようにピクピク」動かしますとぉ〜ようやく臨戦態勢に入ってくる場合も多いのです。
砂から這い出る時間を与え、ヒラメから見て「こいつなら食えそうだ」と思わさせられると〜朝夕のマズ目時の高活性時間帯でなくとも食ってくるのです。

 そして、ヒラメにその行動を起こさせるには、疑似餌の動きだけでなく、むしろもっと大切なことがあります。それは確実なヒラメのヒットポイント、ヒットレンジ(=タナ)に正確に疑似餌を送り込むということ。

 どんなに良い餌であっても疑似餌であっても、水底から1m前後を通さないと釣果が左右されるのです。

 これ以上と離れると釣れないということではなく、これが維持できれば今まで釣れにくかった低活性時(日が昇ってからのマズ目外れの時間帯)のヒラメも釣れる可能性が非常に高くなるという事です。

 ですが、タナを維持しながら、かつスロー・リトリーブで(ゆっくりな移動スピード)、さらに疑似餌に目立つアクション(動き)を加えることは、通常ならばかなりの釣り歴が無いと出来ない = 釣れない、という図式になります。
 しかも、波風のある場所、濁りのある日、水深も判らない初めての釣り場となると「水底1m前後を維持しながら疑似餌を操る」ということは
、初心者には、ま〜ず不可能なことになります。

 水底ぎりぎりを狙うということは、イコール疑似餌の根掛かりと隣り合わせ。釣り上級者であっても、技術的にというより高価な疑似餌の根掛かりの恐怖心から(水底ギリギリを
攻めたいけれど、攻められない・・・)という状況に陥ってしまうのです。完全砂地ならいいですが、少しでも根が有ると、、、

 しかも、根のある場所は小魚の隠れ家!休憩場所!ヒラメの好ポイントでもあるのです。特にこの地域の急深サーフや根の多い日本海などでは、根掛かりの恐怖心から確実なヒラメのヒットポイントの維持は簡単ではありません。


 ですが、もしも初心者や女性&子供でも水底ギリギリを、バッチリ探ることができれば〜 = ヒラメの釣果確立がグ〜〜ンと高くなる!!

 
初心者であってもそのような難しい状況で、ヒラメのヒットポイントを維持しながら、ヒラメの食いのタイミングに合わせ、更に疑似餌を美味そうに動かせるように製作したのが、このオリジナル仕掛けなのです。
  


 ★ 平目のトリビア = ヒラメの目は、ハートマークになっている! 一度釣り上げてみたいと思いませんか? ★ 

 私がこの手法で「初心者でも釣れる!!」と断言するのは、私が釣りが上手いということでは無く、また理論的に釣れるはずだ!という理屈ではなく、実際にこの釣りまったくの初心者を数多くこの釣りに誘って、多くの人に釣果が出ているからなんですねっ。私のヒラメ一匹目は、私自身が海釣り、超〜〜〜ド初心者(餌は何を使う?さびき釣りって何?)でしたし。(苦笑)



で、この仕掛け、釣り方でのメリットは
  1. 安い!(仕掛け、ワームが)、早い!(上達が)、うまい!(釣れる魚が)の牛丼的釣法なのです。(笑)

  2. マズ目は勿論、マズ目を外しても充分釣果が期待できる為、一日(休日)を有効に使えます。昼間の釣りは、なんせ気持ちイイ!!

  3. ヒラメだけでなく、まったく同じ仕掛けで1年中、なにがしら(マゴチ・イシモチ・カサゴ・キジハタ、根魚などの底物etc)釣れる釣法・仕掛けです。

  4. 一ヶ所での「待ちの釣り」でなく、適度に移動し、広範囲に攻めていく釣りなので、飽きずに健康にもイイ!!

  5.  フルキャストでの釣りは、やっぱり気持ちがいい!遠方でのアタックも多く、引き寄せの駆け引き、期待感、重量感も、この釣りの魅力です。

  6.  この釣り、この仕掛けで釣れる魚が高級魚ばかり。(季節によりますが、天然ヒラメ1K¥6000位、マゴチ1K¥7000位、キジハタ1K¥4000位などなど・・・。
     ヒラメ1匹4 0 CM強(天然)で¥6000! しかも、頭・骨を取った正身では、海の松阪牛ですよ!海の宝石とも呼ばれているゆえんです。

    どうですか? 買ってまでは口に入らない価格ですし、スーパーの店頭に並ぶこともめったに無い魚種、、、 ん゛〜〜〜ン 釣ってみたい???(笑)


<まったく同じ仕掛けで、様々な魚が釣れます>

 なんだかんだの能書きを、要点だけまとめますと!!

 ヒラメの活餌釣りにおいては、小アジが無ければドジョウを餌にヒラメを釣るという昔ながらの釣り方もあり、その道プロである漁師さんですら「ドジョウが一番だ!」と言われる方も多く、定番の釣り方だと思います。
 
 しかし、何故海にいないドジョウで釣れるのか?好物の何かに似ている? アジ?  鰯??  キス??? え゛〜っ???

 ってなもんで、これは渓流釣りで「川に流れてないイクラや、ブドウ虫で何故ヤマメが釣れるのか?しかもイクラも見た事のないような小さなヤマメやら、さらには養殖の魚までもが?と同じで、ドジョウだから釣れるのではなく、ドジョウのように動くものにヒラメが興味があるのだと私は考えてます。

 動物の本能として、獲物として一番狙いやすいのは弱っている、怪我をしているような獲物を最初に狙うというのは、先ほど述べましたが、ドジョウの動きが「暴れている、弱っている、動きの鈍そうな小魚」に見える = ヒラメにとって食べ易い魚と写る・・・。ヒラメのDNAに「今がチャンス! いくぞ!!」と瞬時に、条件反射的に反応してしまうものがあるのではないでしょうか?
 
 ドジョウでヒラメが釣れるのは、誰も否定しないと思いますし、その釣り方は釣具屋さんで聞いても疑いの無いものです。
 ならば、「ドジョウ色ワームを、生きたドジョウのように動かし、操れば・・・釣れるのでは?」と、そう考えれば、それほど不思議な釣り方では無いということになると思うのです。

 
私の釣果の90%以上が真昼間のマズ目外れの釣果ですから、皆さんが今やられている置き竿の合間に、あるいは皆さんのもう一つの釣りのアイテム&攻略手段として加えてみるというのも、休日が有効に使え釣果魚種も増え、楽しめるのではないでしょうか?

 このホームぺージのこの仕掛けユーザーさんの大半がルアー未経験者、初心者で占められています。釣果報告もそういった方々から寄せられていまして、上手い人が釣った釣果ならなんら特別な釣果報告ではないのですが、ただでさえ難しいと言われるヒラメを、ルアー歴のほとんど無い方が釣り上げたものが大半だと言うところが注目です。
 
 釣りと言う趣味は、カミさんや子供からなかなか理解してもらないパターンの釣りも多いです。(例えば、私の以前の釣りのフライフィッシングなどは、動き回りますから、家族の同行は、ま〜ず不可能、、、)この釣りなら、「海でバーベキューをしよっ!」という口実の元、自分は釣り! いかがでしょ?(笑)
 少しは釣りの面白さを理解してくれ、同行してくれる・・・・・・・・・・・かも?(笑) 

「百聞は一見にしかず!」能書きを読む前に、まずはこの仕掛けでのワームの動きをどうぞ!←クリック